確信は、まったくない。が、兄妹の繋がりを臭わせる発言に、ロインは、非常に不愉快になる。


まったく根拠の無い言葉ではあるが、この時期に妹の事を口にする鬼人の考えが、信じられなかった。


「……どうした?」


固まるロインを気にした黒鬼が、声を掛ける。

鬼人とロインの、2人の会話を詳しく聞いていなかった黒鬼は、その意味を把握できずにいた。