「……冗談では、ありませんっ!客人か敵かは、コチラで判断させていただきますっ!!」


慌てて早口でまくし立てるロインは、鋭い目つきで鬼人を睨む。


「好きにしろ……」


鬼人は軽く笑みを浮かべて呟くと、その場を後にした。



(……どうして、今頃になって!!?)



憎々しげな表情を浮かべて、ロインは憤る。


血の絆か、第六感ともいえる言葉を口にする鬼人は、妹である桃華の出現を予知していた。