以前と変わる事の無い、構え―


しかし、その中身はまるっきり別物であろう。


生き物殺し、人殺しの、業―


研ぎ澄まされ、錬成された業は闘華の記憶にあるモノを軽く、打ち消す。


相対し、尚且つ過去を知るだけに、闘兵衛の闘気を肌で感じとった故の、感応である。


死というモノに直面している現状に、闘華は軽く微笑みを浮かべるのだった。