血の気が引いた顔で太刀を抜いた闘華は、複雑な感情が入り混じった表情で、闘兵衛を睨む。



「……薄っぺらいなぁ?闘華よ……」



波間に揺れ動く不安定な精神状態の闘華に対し、見透かしたように闘兵衛は声を掛ける。


「~っ!?」


顔面蒼白のまま、闘華は険しい表情を浮かべた。



「お前の覚悟を、見せてもらうゼ……?」



闘兵衛は無表情で、闘華に問い掛ける。


「ソレが俺達の交わした言葉、だったからな?」


少しだけ懐かしむように言葉を発する闘兵衛は、闘華との間合いを詰めて行くのだった。