「……確か、キビトの妹だったかしら?」


ジェノスは搾り出すように闘華を思い出し、存在を確かめる。


「イマイチ、関係が判らないけど……、仲間なんじゃないの?」


肩書きや経歴を計算した結果、闘華の曖昧な関係を皐月に問い掛けた。


「えぇ……。仲間のハズなんですが……」


困惑した表情で、皐月は答える。


闘兵衛と桃華との関係、日本にいた頃は、敵対はしていないハズ―


そうとしか、説明しようが無かったからだ。