「あいつの、胸元っ!!アレはっ……!?」


そこまで声を発すると、銃佐ェ門はハタと気付いた。


闘兵衛は無表情のまま、静かにブレイドを睨んでいる。

だが、その眼には複雑な感情が篭っていた。

怒りと哀しみと殺意が、水面下で混ざり合う。


闘兵衛のそのような表情を見てしまい、銃佐ェ門に異論を挟む術は無かった。



「……わかった」



銃佐ェ門は心を抑えて、冷静に納得する。



「スマン……」



銃佐ェ門の心情を知ってか、闘兵衛は一言謝り、歩を進めた。