「……」 無言のまま銃佐ェ門は険しい表情を浮かべると、ブレイドに向け火繩銃の照準を合わせる。 「ッ!?」 照準を合わせる銃佐ェ門の眼前に、突然、闘兵衛の背中が立ち塞がった。 まるで、銃佐ェ門の衝動を制するような、動きである。 「おいっ!闘兵っ……」 「前に、ヤツに矢を射かけられた事があってな?……因縁なら、俺の方が先客だ」 銃佐ェ門は慌てて声を掛けるが、闘兵衛は背中越しに返答するのだった。