「慣用的な表現だ。実際はもっと複雑で、説明のしようがない」
息をついて、首を振った。
「前に言ったかどうか忘れたが、魔法使いはこの地球って言う星を流れる魔力を用いて魔法を使う」
「竜脈の話でござるか?」
「そう。しかし自然に流れる魔力は強大すぎて生身の人間が扱うには体が持たねぇ。そこで生まれたのが術式、魔法だ」
「あれ? 魔法を使うのに魔法を使うの? 変な話」
「確かに。だがこれで合ってんだ。もともと魔法は魔力をそのまま使う力だった。しかしそれだとさっきも言ったように体が持たない。だから術式を編み出し、魔力を一度別の力に変換させてから使うことにした。ここまではいいか?」
カーキーが顔を上げると、藍奈以外は顔を頷かせた。
「しかしそうするともともとの魔力の力が人間の体に合うように調整されるわけだから力は一気に減少する。一部の魔法使いはこれを忌み嫌い、魔法本来の姿、魔力の直接行使を試みた。だが結果は……」
「すべて失敗に終わる……」
藍奈が後を継いだ。一瞬沈黙が流れた。
息をついて、首を振った。
「前に言ったかどうか忘れたが、魔法使いはこの地球って言う星を流れる魔力を用いて魔法を使う」
「竜脈の話でござるか?」
「そう。しかし自然に流れる魔力は強大すぎて生身の人間が扱うには体が持たねぇ。そこで生まれたのが術式、魔法だ」
「あれ? 魔法を使うのに魔法を使うの? 変な話」
「確かに。だがこれで合ってんだ。もともと魔法は魔力をそのまま使う力だった。しかしそれだとさっきも言ったように体が持たない。だから術式を編み出し、魔力を一度別の力に変換させてから使うことにした。ここまではいいか?」
カーキーが顔を上げると、藍奈以外は顔を頷かせた。
「しかしそうするともともとの魔力の力が人間の体に合うように調整されるわけだから力は一気に減少する。一部の魔法使いはこれを忌み嫌い、魔法本来の姿、魔力の直接行使を試みた。だが結果は……」
「すべて失敗に終わる……」
藍奈が後を継いだ。一瞬沈黙が流れた。