「会いたかったんだ」
千昭がアタシをまっすぐな目で見つめる。
「…そんなのっ…知らない!アタシの指輪返して」
聞いたらダメ。
関わったら
ダメ……
「そんなに大事なの?この指輪」
まるで弱いものを
いじめるような目。
からかわれてる?
わからない。
必死って思われてもいい…
あれだけは…
「大切なの。その指輪がなかったら…」
何度も捨てようと思った指輪。
アタシには捨てられない…
まだ、忘れられない
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…