「一昨日、酔っ払っているセンセイを見つけて、俺、びっくりした。まさか、ここに居るなんて。また、出会うなんて、って。わざと話しかけたんだ。センセイの友達に。
『大丈夫ですか?』って」


こんな千昭、初めて見るよ…。



少しどこか照れながらも、真剣に話す彼の顔が本当なんだ、ってアタシを認めさせる。




「あの夜もタクシーを呼んでセンセイを送ろうと思って俺も一緒に乗ったんだ。でも、センセイは何も話さないし喘いでるだけで答えないから、仕方なく俺んちに向かったんだよ」




「でも…アタシたち…」





……あの夜…