そんで、その社員をリストラさせればもう解決、と
親父は思い込んでいたのだ。

それから数日がたった。


毎朝同じ風景の、優雅な朝食タイム。

新聞を読み耽る父。

朝御飯を作る母の背中。

毎朝ギリギリに起きて来る俺。

「悠、おはよう」

「うん。」

「コラ、ちゃんと挨拶しろ」

「おはよう」

「よし」

こんないつもと同じ風景が、今朝は少し違った。