『………次は、東京…東京…御降りの方は…』 「………やべ、寝てた」 新幹線の窓からは、大きなビルがいくつも姿を見せた。 「……ふぁ、降りよ」 荷物を片手にぶら下げて、ゆっくりとドアに向かって歩いて行く。 「…よっしゃ」 気合いは充分。 あとは受けるだけ。