「どうしてもだ」

ジンとヨシダの上に沈黙が訪れる。

険悪なムードのふたりの間にレンが割って入る。

「だからね、ヨシちゃん、部屋には……」

話すレンの肩を突いて、脇に押してジンが、

「監視されている」

と一言で説明する。

「車の中で言ってた事? だから、あれはファンの……」

「相手は6人以上。24時間体制で、昼は3人で車2台、夜は2人で車1台だ」