「えっ…美咲?…これ…」


「あ…さっき仲良くなったの」


聡は驚いた
2匹の猫が膝の上で寝ている

特にシロは家族以外の人に近づかない
まして膝の上には
父親以外には乗っている所を見たことがなかった



「クスクス…やっぱり美咲は何か持っているんだな」


「ん?なに?」


「親父たちにあった?」


「…うん…ちゃんと挨拶出来なかった」
俯いてしまった美咲


「大丈夫。さっき親父に会ったけど久しぶりにあんな優しい目を見たよ」


「えっ…」


「美咲のおかげかもな」