「その後別れて…」
「あの…噂が流れたの」


「くそっ…」


「もうそれから人が信じられなくなってね。まわりと壁を作ったの。1人の方が楽だなみたいな」


「でも…たまに思い出して、苦しくて、この前は学校休んじゃった」



「数日いなかった日?どこ行ってた?」


「え?いないの知ってたんだ…
実はもうどーでもいいやと思って適当な夜行バスに乗ったの」

「そして明け方知らない海沿いの町に着いて海岸で朝日をみてた」


「朝日があたった海が綺麗でね。ふとおもったのが」

「『聡くんの目に似てる』って」


「…」


「そのあと町のオバサンやオジサンに声かけられたり、ミカン貰ったり。危なそうな女の子に見えたみたいクスクス…」

「それでね。高校卒業するまで聡くんの隣の席でがんばろっかなって思ってきて帰ってきちゃった
へへへ…」