「ガタッ!」

目閉じていた藤川くんと目があった
でもそのままそらさずに…


「その時の藤川くんの二匹の猫を見ていた瞳…やさしくて、綺麗だった…」


「っ…」

一瞬目を閉じて開いた聡は二匹の猫を見たときのように優しい目で

目の前の美咲に手を伸ばした


その場所の空気が止まってしまったような感覚


後数センチで美咲の頬にさわろうとした時…