(なぁ、それ何なの?)

元いた病室のベッドの上に戻ってきた美咲に、俺は疑問を投げ掛けた。

「そんなの連絡先に決まってるでしょ?」

美咲の手が丁寧に四つ折りにされていた紙を、ゆっくりと開いていく。

「フッフッフ…。性格は変だけど、イケメンで医者。キープしておくに越した事ないわね。」

笑い方がまるで魔女のようだ。

俺は少しイケメンの行く末を案じた。