「いやいや、昔から興奮し易い体質でして…」

どんな体質だよ!
完全に変態だよ、それ!!

「この様子なら、明日にも退院出来るでしょう。これを…」

イケメンは懐からメモ用紙を取り出すと、何かの文字を書き始めた。
そして、口元に人差し指を当てると、周りの様子をチラチラと伺いながら、そいつを美咲に手渡した。

携帯番号か?
それにしては、書くのに時間が掛かっていた。
しかも、何故にそこまでコソコソしなければならないのか。