持ってきて貰った鏡を覗き込むと、そこには見知らぬ女の顔があった。

髪の毛は暗めのブラウン。
ストレートの髪を肩まで長く伸ばしている。
少し広めの額には、5cm四方の絆創膏。
目は二重で大きく、表情には少しだけ気の強さが感じられた。

「ひゅー♪こりゃ、美人だ。」

俺は口笛を吹くと、思わず感嘆の声を洩らした。

自分の顔とは思えないとは、正にこの事だろう。
凛とした大和撫子という言葉がしっくりくる。