とりあえず、何が起こっているのかを把握しなければならない。
俺はナースコールのボタンを押した。

「どうかしましたか?」

程なくして、婦長らしき年配の看護婦が顔を出した。

若くて可愛い看護婦を期待していただけに、少し残念な気持ちになった。
しかし、今はそれどころではない。

俺は邪念を振り払うかの如く、左右に頭を振ると、看護婦に鏡を要求した。