「驚いとるようじゃな?実例はコレで3件目じゃ。わしを含めて、な。」

老人は手を止めて振り向くと、悪戯っぽく笑って片目を瞑った。

なるほど、それなら理解が出来る。
唯一と言ってもよい理解者の出現に、アタシの心は穏やかになった。