「よっこいせ…」

老人が椅子に腰掛ける。

粗野なパイプベッド。
書類の積もった木製の机。
綺麗に磨かれた金属性の医療器具は、このボロい部屋では違和感がある程に光り輝いていた。

どうやら、ここは診察室らしい。