「お〜い、いつまでもそんな所につっ立ってないで、早くこっちに来たらどうじゃ?遊びにきた訳じゃないんじゃろ?」

アタシと健吾が不毛な争いをしているのを見るに見兼ねたのか、老人が手招きしながら呼び掛けてきた。

少し不思議な感じがする。
この老人はアタシ達の遣り取りを、変だとは思わないのだろうか?