私の唯一の居場所に現れたのは桐嶋だった。


「お前、授業に来ないと思ったらここにいたのか?」

「ぅん……」


正直、桐嶋には早くどこかへ行ってほしかった。
だけど、私の願いも虚しく叶わない…。
桐嶋はどんどん近づいてくる。

「な…なに?」

「いやぁ〜、別に…」


それならどこかに行ってよ…。

「お前さぁ、今日ちゃんと挨拶したらよなっ!偉いぞっ!!」

そう言って桐嶋は頭を撫でた。
ドキッ……