「…ということで、このクラスを新しく受け持つ桐嶋だ。みんな、よろしく!!」

少し微笑みかけてそう言った桐嶋…。
正直言って、こういうヤツはあまり好まない。


だけど…、


何故だろう?この気持ち…。

よく分からないこの気持ち。


「では、出席をとろうと思う」


それから、桐嶋は名簿を見ながら、顔を見て確認しながら出席を取っていった。


「東條愛里奈(トウジョウ エリナ)っ」


私の名前が呼ばれた。
だけど、前の担任のときにシカトしてたようにこいつのときもシカトした。


「東條っ!」


2回目もシカト…。


「東條…!!」


みんなはもう返事をしない私を何とも思ってない、いつものことだから…。

先生達はなにも怒らない、言っても聞かないから…。

みんなや先生達はもう初日で諦めた、この私を…。


だけど…、


こいつは違った…。

みんなと違った…。