桐嶋のことでずっと考えているといつの間にかお昼になっていた。


「あ、やば…。授業受けろって言われたんだけどな…」


まあ、いいか。
元々先生たちの言うことなんて聞いてなかったんだもんね。
でも、なんでさっき桐嶋の言うこと聞こうとしたんだろう…。

…自分でもよくわからない…。


「でも、まあ…」


なんでもいいか。
お昼ご飯、買ってこようかな。


売店でお昼ご飯を買って教室じゃなく屋上へ向かった。
自分の居場所の屋上へ…。


…ガチャ


あ、影。誰かいる…。
誰だろ?滅多にこの屋上には誰も来ないんだけど…。


…あ…、桐嶋だ。