ジッと千穂を見つめて
何も言わずに千穂の
唇に自分の唇を重ねた

千穂は拒まない

優しく千穂に触れる

千穂はとても敏感な
反応をした

前はこんなに敏感だっただろうか？

千穂の胸の鼓動が
早いのが伝わってくる

そんな千穂を抱くと
俺までも、敏感に
なってしまう

触れるたびに千穂は
俺を感じていた

一つになる喜び

好きでもない女を
抱いていた自分

情けない

千穂には愛を捧げた

体の快感よりも
千穂を愛したい

愛をあげたい

俺の愛を感じて欲しい

俺の背中に回した
千穂の手

爪がキュッと背中を
刺激する

気持ちで千穂を抱いた

無感情で女を抱いていた自分が居なかったかの
ように、千穂を抱いた

気持ちは伝わって
いたんだろうか

千穂は演技ではなく
ちゃんと感じて
くれているようだった

何度となく重ねる
その唇が熱かった

絡ませる指が、とても
柔らかかった