色んな話をしていた

お互いの事をゆっくり

生徒会の役員で
再会した時の事も

俺は今でもちゃんと
覚えてるんだ

千穂と再会した
あの時の事を

絶対運命だと思った

『運命なんだよ』

俺が口走った言葉

千穂はビールの缶を
少し揺らしながら
見つめていた

『運命を信じて
みようかな…』

千穂のビールを
揺らす手が止まった

そして俺を見つめていた

俺は運命という言葉の
重さを感じた

真剣に千穂の瞳を
見つめた

綺麗な瞳

吸い込まれそうな
くらいの大きな瞳

今は俺だけを見ていて
くれてるんだよな

千穂の瞳には俺が
はっきり映っていた