俺は参考書を買うのを
諦めた

目を通しても
どれがいいのか
判断出来ないくらい
彼女の事を考えていた

俺は本気で恋を
してしまったのか

自分でもわからない

どうしたらいいのか

何を考えてるんだ

見ず知らずの人に
恋心を抱くなんて

叶うわけがない

その時だった…

『毎日電車で
会う人ですよね?』

彼女から声を
かけてきたのだ

突然の出来事だった

俺は何を言えば
いいのかわからなくて
戸惑っていた

『わかりませんか?』

彼女が口を開いた

何か言わなければ

『はい、そうです。
偶然ですね』

ようやく俺は口を開いた