「昔のれいな、可愛かったなあ♪」

帰りの町並みを眺めながら直人は笑う。

「あっそ」

「昔ののれいなが好きだったなあ…」

うざい

うるさい

無視してただ前に進む。

「俺と結婚したくないの?俺、外見やばいくらいいいじゃん。嬉しいとか思わないの?」

「逆に聞くけど結婚したいの?」

睨みつけてすかさず問いかえす。

ほら、黙った

あんたは結婚する気ないんだろ?