ミユをはじめ,キツネたちはそれぞれ安堵と嘲りの面持ちで前に顔を戻した。

あたしは足速に教室の外にでた。
何故か悲しかった。
苦しかった。
分からなかった,原因は。
やはりあの声のせい?
『わかった』って,あんたの声はちっとも納得してないじゃん。

『最悪だ....』今日の家庭訪問。
話し合わされる内容にまた一つ面倒な問題が増えた。
どう隠せっていうんだ。
今のがなかったら隠せたのに。
最悪最悪最悪最悪最悪。
早く今日という日が終わればいいのに。