「年が明けたな」

「そうですね」

聖良の顎をそっと上向け優しく今年初めてのキスをする。

久しぶりのキスはいつも以上に柔らかくて甘くて離したくなくて…何度も何度も啄みやがて深いものに変わっていった。

歯列をなぞり舌を絡め、何度も吸い上げると聖良が鼻を抜けるような甘い声を漏らし始める。

頭の中が痺れるような感覚が俺を支配してもっと聖良が欲しいと暴れ始める。

想いを込めて強く抱きしめると、それに答えるかのように聖良が俺に手を回してきた。

細い小さな手で俺のコートをぎゅっと掴み全てを受け入れようと必死に与えられる愛情を受け止める。



どうして俺のためにこんなに一生懸命になってくれるんだろう。

どうしてこんなに愛しいんだろう

心の奥から聖良を求める気持ちが爆発しそうなくらいに溢れてくる。



聖さんの思い通りになりそうでくやしいな…。