「あいつらのこと頼んできた」


少し首を傾げるメイ。


「もしかして…女の人たち?」


「そ」


答えた後に、俺は地面に座り込んで、ふと顔をしかめた。


…そういや、ロゼは大丈夫か?


「…よ、よく了承したね」


「は?」


「だってあの無愛想なロゼがだよ?女の人たちを相手にするなんて…」


「…頼んだっつーか…抜け出したっつーか…」


俺はぼそぼそと呟いた。


考え直すと、なんだかまずいことをしてきた気が。


「まさかっ…放ってきたの!?」


「しょーがねぇだろッ!!」


信じられない、といった目で見られ、俺は思わず声を荒げた。


そこまで考える余裕がなかったんだって。


ロゼには悪いけど。