「おはようのキス、してやろっか?」


その途端。


パシィン!!


「ってえぇぇぇ!!」


「バカなこと言うからよッ!!」


叩かれた頬を押さえながら、俺は喚く。


それにしたって、思いっきり叩きすぎだろ!?



そこからぎゃあぎゃあと言い合いになって、ロゼに怒られる始末。

踏んだり蹴ったり。



その後、何とかメイを紅玉祭に連れ出すことに成功した俺。


「じゃ、部屋の前にいるから。さっさと準備しろよ」


そう言って去ろうとする俺に、


「…2人で行くの?」


なんて聞くから。


俺は思わずニヤリと笑ってしまう。


「何?2人で行きたい?」


「絶対イヤ」


迷わず即答され、俺は苦笑するしかなかった。