ドアノブをひねると、簡単に扉が開いた。


少し驚きながらも、そーっと扉を引く。



軋んだ音が、廊下に静かに木霊した。


…ホラー映画にありそう。


「…階段?」


扉の奥には、すぐ上に続く階段になっていた。


ドキドキしながら、一歩ずつ階段を踏みしめていく。



なんだか、妙に長かった。


階段は螺旋状に続いていて、くるくると目が回りそう。


「あ…」


辿り着いたその先は、小さな小さな部屋。


家具は壊れてたり、埃まみれで、長年使われてないことがわかる。



少し咳き込みながらも、部屋の奥に窓を見つけたあたしは、換気しようと近づいた。


窓を開け放った瞬間、目に飛び込んできたその光景。


「う…わあぁ…!!」