あたしはうなだれた。
「何よー…。月の使者とか、嘘ばっかり」
来たのは魔界の使者じゃない。
…使者っていうか、オレ様?
「その方が、雰囲気が出るかと思いまして」
「雰囲気って…、あ、ねぇロゼ。レオって超貴族なんでしょ?一番偉かったりするの?」
ロゼは少し考えるように、間をあけてから答える。
「…旦那様がいらっしゃらない間は、レオ様が魔界の統率者です」
「うえぇ!?」
「そんなに俺のことが知りたいなら、直接聞けばいいのに」
ニヤニヤと部屋に入ってきたのは、統率者だという、レオ。
まさか、そんなすごい立場の人だったなんて。
見た目からして…あたしより2こ上ぐらい?
「…レオって、何歳?」
「180」
ひゃくはちじゅう!?