何だか照れくさくなって、思いついたことをロゼに質問する。
「…人間界に行く度って、レオはいつからあたしを見つけてたの?」
「………」
この質問に、ロゼは無表情のまま黙り込んでしまった。
何故かどきどきしながら答えを待っていると、ロゼは口を開いた。
「レオ様にお聞きになって下さい」
あたしはがっくりと肩を落とした。
ロゼが教えてくれたっていいのに!
気を取り直して、他のことを尋ねる。
「ロゼって、占い師の職業なの?」
「違います」
即答され、あたしはあんぐりと口を開けた。
「…じゃあ、あのときの占いは…嘘!?」
っていうか、そうに決まってるじゃない!
きっと、レオはあの日にあたしを魔界に連れて行こうって決めてたんだ。