―――視界の闇が消えた。
「きゃっ!」
「うわっ!」
あたしはどこからともなく落下して、誰かの上に倒れ込んだ。
何、何!?
ここはどこ!?
大混乱中の頭で、とりあえずあたしは、慌てて下敷きにしてしまった人物に謝った。
「すっ、すみません!あの、ここは―――…」
"どこですか?"
その質問は、声に出すことなく終わった。
―――だって。
「……メイ?」
夢じゃないよね?
「―――レオッ!!」
がばっ、とあたしは思いきりレオに抱きついた。
レオの匂い。
レオのぬくもり。
…夢じゃ、ない…!
「レオ、レオッ…」
もう二度と離さないように、あたしはより強くレオを抱きしめる。
あたしの気持ちに答えてくれるかのように、レオも強く抱きしめ返してくれた。