お母さんの言葉に、あたしは目を丸くした。
「わかる?芽依。"諦めるな、行動しろ"って言ってるのよ」
お母さんはそう言って笑うと、椅子から立ち上がった。
そしてあたしの横に来ると、あたしの胸元のネックレスに触れる。
「お母さん…?」
「…芽依、知ってた?このネックレス、私が魔界にいた頃に作られたの」
懐かしむように、お母さんの瞳が細められた。
「そしてね、紅と蒼のネックレスは、対になっているの」
紅と蒼が、"対"に…?
「レオくんは、蒼い方を持ってるの?」
「え?…う、うん」
それがどうしたの?
そういう表情で、あたしはお母さんを見た。
すると、お母さんは優しく笑った。
「想う気持ちが連動すれば、そのふたつは必ず引き合うの」
必ず…引き合う…?