振り返ると、そこには。
「―――レオ…」
窓の外に見える、大好きなあなたの姿。
「…メイさん、頑張りなさい」
マレッタはあたしにそう耳打ちすると、部屋をあとにした。
その後ろ姿を見届けてから、あたしはすぐに窓に駆け寄って、鍵を外した。
「よぉ、メイ」
「レオッ…何で外から?」
しかも、ここは3階。
レオは両翼を羽ばたかせ、窓からするりと部屋に入った。
「親父に監禁されててさ」
サラリとそう言い放たれ、あたしは一瞬言葉を失った。
「かっ…かかか監禁!?」
「よっぽどメイに会わせたくなかったんだな」
―――どくん。
苦笑するレオの表情に、胸の奥が疼く。
マオさんは…あたしに帰って欲しいって思ってる。
あたし…
あたしはやっぱり、帰ったほうがいいの…?