「…ま、まじで…?」


その言葉は、あたしに向けられたものだった。


でも、あたしは力なく笑っただけ。



…まだ、確信が持てないから。


自分が、"薔薇姫の子"なのか―――…



レオはあたしをちらっと見てから、弟に視線を戻した。


「詳しくはあとで話す。俺の部屋に来い」


「あ…わかった」


そのあとは、レオの弟も混ざって、再びカードゲーム大会になった。





ネオは話しやすくて、すぐに打ち解けた。


同い年(見た目は)だったしね。


それでもやっぱり、ビリはあたしだったんだけど。



夕方にマレッタが帰り、あたしたち4人で夕食を済ませたあと、レオとネオは話の為、レオの自室へと消えた。


部屋に残されたのは、あたしとロゼ。



何とも言えない沈黙が漂う中、あたしはポツリと不安を漏らした。


「…あたし、本当に"薔薇姫の子"なのかな」