-+レオside+-
約束通り、夜、外が静まり返った頃、俺はメイの部屋の前に来た。
今日の買い物は、少しでもメイの気晴らしになればと思って誘った。
…まさか、あのバカ(カイルとかいうヤツ)に会うとは思ってもいなかった。
メイの部屋の扉をノックしようとして、思いとどまった。
いつかは、夜あの場所に連れて行こうと思っていた。
勢い余って、今日になったけど。
けど、今日は、そんなに天気がいい方じゃない。
やっぱりまた今度の方が…
「いやいやいや」
俺は、自分自身に言い聞かせるように首を振った。
…てか、何うじうじ悩んでんだ、俺。
かっこわりぃ。
覚悟を決めた俺は、少し乱暴にメイの部屋の扉を叩いた。