「どういたしまして」
あたしは喜びを噛みしめながら、またネックレスに視線を落とした。
レオからの、プレゼント。
レオが選んでくれたわけじゃないけど…
それでも、レオが買ってくれたもの。
嬉しくて、早速つけようとしたとき、気づいた。
「…レオ?あたし、蒼い方がよかったんだけど」
レオから渡されたのは、紅い玉がついたネックレス。
蒼い玉がついた方は、今レオが手に持っていた。
レオは無言で蒼い玉のネックレスを自分の首につけた後、あたしの手から紅い玉のネックレスを取った。
「…お前はもう、蒼い瞳を持ってるだろ?」
あたしの体を後ろに向かせ、ふわり、とレオがネックレスをあたしの首にかける。
レオがすぐ後ろにいて、何だかどきどきした。