あたしの指差す先には、小さなアクセサリーショップ。
「…あそこ、行きたい!」
「ああいう店好きだな、女って」
少し面倒くさそうな顔をしながらも、レオはお店に向かって歩き出す。
「ちょっ、待ってよレオ!」
その後を慌てて追いかけながら、あたしはお店に入った。
思った通り、お店の内装はあたしの好きな感じだった。
キラキラしすぎない、落ち着いたら感じ。
静かに時間が流れるような空間。
「いらっしゃい」
そう声をかけてきたのは、おっとりとしたおばあさん。
その胸には、【店長】と書かれたネームプレート。
…あれ?
ちょっと待って?