「ん?何?」
「…あ、あなたには感謝していますわ」
急に恥ずかしくなり、ぶっきらぼうな言い方になってしまったけれど、これはわたくしの本心。
メイさんは少し驚いた後、
「じゃあ、レオのことたくさん教えてねっ」
と言って、わたくしに向かって小さくウインクをしましたわ。
…今まで、このプライドの高い性格のせいで、仲の良いお友達などいませんでしたわ。
メイさんは…
お友達と呼べるのかしら?
誰かと仲良くなりたいと思ったのは、これが初めてですの。
わたくしは、精一杯の笑顔をメイさんに向けましたわ。
「……ええ!」
ねぇ、メイさん。
わたくしと、お友達になって下さるかしら?