ロゼリナータ様と仲良さそうに話すメイさんに、わたくしは嫉妬しましたわ。
気がつけば、勝負を申し込んでいましたの。
けれど、その勝負を受けて下さらないメイさんに、
間違ったことを言わないメイさんに…
どこか勝てない気がして、意地悪をしましたわ。
たとえ事実でも、酷い言い方をしてしまいましたの。
それでもメイさんは、わたくしのように逃げたりしませんでしたわ。
驚くほど芯の強いメイさんに比べたら、わたくしはなんてちっぽけなのかしら。
泣き喚くわたくしに、メイさんは優しく接してくれましたわ…。
わたくしも、逃げずに頑張ろうと思えたんですの。
「………メイさん」
ポツリと名前を呼ぶと、メイさんは首を傾げましたわ。