わたくしは、マレッタ(180)。



紫の瞳は、貴族の次に位が高いんですの。


ですから、お嬢様扱いをされて育ってきましたわ。


言葉遣いは、お母様から遺伝したんですの。



レオ様とは、何かのパーティーの時に出会いましたの。


貴族らしからぬ言動をしていたところを、わたくしが偶然目撃してしまって。


必死で口止めさせられましたわ。



レオ様は、子供の頃からおモテになりましたわ。


サラサラの金髪に、真紅の瞳。


初めて間近で拝見した時は、思わず見とれてしまいましたわ。



けれど、わたくしの心は、レオ様のすぐ後ろに控える、あの方に…



ロゼリナータ様に、奪われてしまったんですの。