気づけば、美少女が凄い顔であたしを睨んでいた。


思わず後退りするあたし。


「…レオ様、この子、何なんですの?」


美少女の問いかけに、レオは「あ―…」と曖昧な返事を返す。


「…とりあえず、中で話すか」


その言葉に従って、あたしたちはお城の中へ入った。





*****


少し広めの部屋で、丸テーブルを囲んで座るあたしたち。


レオ、あたし、ロゼ、美少女。



さっきから、美少女の視線が痛い。


「あ―…、マレッタ」


レオはそう言うと、美少女の方を向いた。


「メイは、薔薇姫の子なんだ」



―――な!?



驚いたのはもちろん、あたしだけじゃなくて。


ロゼは少なからず目を見張ったし、美少女なんか…


…絶句してる。