「おばさん。ヒロって居る?」

おばさんは困りながら私とアキに呟いた。


「ごめんなさいね…2人とも…………。ヒロね、友達と野球に行っちゃって………」







「ハァ…………


ヒロもか……………今日はみんなで缶けりやる日だったのに………」


「ユウ………仕方ないよ。シュン君もヒロ君も付き合いがあるし………」


「でも………………」



アキの言ってることがホントなのはわかってる。
私がわがまま言ってることはわかってる。

でも、今までと違う世界みたいで恐いんだ。





「ユウ……

今日はマスターのとこ行かない………?」




「行く!!!」


私は目をこすりながら答えた。