「ユウも大丈夫そうだし、そろそろ俺行くな……」


ヒロが私に背を向けて去ろうとした。その時、私の頭に過ぎった。

―ヒロが私の前から“永遠”に居なくなる―んじゃないかって…………


そんな気がした私は、ヒロの制服のシャツの裾を握り締めた。

「……………ユ…

「何処行くの………ヒロ……?私の前から居なくならないで……………

ずっと……ずっと側に居て……!!!」



こんな可愛い言葉、きっと言ったの初めて言ったと思う…
ヒロも私も真っ赤になった。
今まで並んでいたヒロの身長もいつの間にか私なんかを超えてグングンと成長している。


いつも私に勇気をくれる、私より遥かに大きい手。


私はこの手を離したくない…………


そう思ったんだ。





ガラリ!!!!!



急に扉が開き、真っ赤な2人の前に現われた心配そうな顔した2人。


真っ赤な2人の顔は余計赤くなった…………